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平成24年度パリ賞受賞の井上織衣さんにパリでの暮らしを紹介していただきます。
2月10日はFête du Printemps(春節)と呼ばれる、
Nouvel an chinois(中国の旧正月)の日でした。
雪の降る中、色とりどりで華やかなパレードを拝見できました。
大きな龍が空を舞い、女性たちは踊り、あたりには「あけましておめでとう!」
の声と爆竹のにおい、そしてカラフルな紙ふぶき。大胆なお化粧と衣裳。
中国の力強さを肌で感じました。
このイベントは本日まで、パリのいたるところで開催されたようです。
長い準備期間の中で、言葉や文化、思考や感覚などの
ちいさな問題に幾度か直面しましたが
それらの相違を乗り越え、無事展覧会がはじまりました。
今回は母の願いを叶えるべく、着物をきてみました。
着方のある服は大変興味深いですし、何よりも気持ちがすっとして好きです。
おかげさまでオープニングにはたくさんの方がいらしてくださいました。
支えてくださったみなさまに感謝しております。
会場のようす。
上からプロジェクションしたアニメーション。
二作品を展示しております。
台湾のアーティストの作品。
展覧会は4月7日まで開催しておりますので
引き続きよろしくお願いいたします。
気がつけばもう2月。パリは雨の毎日です。
雨の日は気温が上昇して過ごしやすいのですが、
冬は日照時間が短いので太陽が恋しくなります。
ここ数週間は、日々制作と展示作業に明け暮れておりました。
次の展覧会のお知らせをさせていただきます。
“CLIN D’ŒIL” du calendrier lunaire/nouvel an chinois
招待作家 : Tsai Chia-Wen, Orié Inoué
会期 : 2月8日(金)〜4月6日(土)
会場 : Galerie Mademoiselle Lang 44-46 rue de Tourtille, 75020 Paris
レセプションパーティー : 2月7日(木) 18:30より
« C’est Peut-être Une Chanson » © Orié Inoué
『それは歌かもしれない』
« C’est Peut-être Une Chanson » (une partie) © Orié Inoué
『それは歌かもしれない』(部分)
井上 織衣
Orie Inoue
2008年女子美術大学大学院修了。ファッション造形学科専任助手を務めた後、インスタレーション・イラスト・アニメーションなどの様々な媒体を通したアーティスト活動を行う。
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