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私は、食卓に並ぶ肉が、どの様にして
其のカタチになったか知っている。
ヒトの眼を着飾る為の、
惨い仕打ちを知っている。
知りながら、生き物を愛でるのだ。
素知らぬ顔で。
そうして見るとヒトが、
どんなに華やかな姿であっても
死を背負った昏い怪物の様に
思えてきてしまうのだった。
素材:軽量粘土、サテン