本来、すべてのものは「くう」であり、何ものにも執着せず「いま」という実感のない世界で存在している。 しかし私たち人間は、「くう」でありながらも生を実感するために「かこ・みらい」という領域をつくりだし、「じつ」の存在になろうとしている。 私たちは、今、本来の「わたし」を見出すためにありのままの「いま」を見つめ、実感しえない「くう」の場に身をおくことで「わたし」が生み出される。