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布の原点、紙の原点をたどっていくと、南太平洋にタパと呼ばれる樹皮布があった。
タパは木の繊維を取り出しハンマーを用いて根気強く叩きのばしたものである。
タパは単なる布や紙ではなく、交換されることで人と人をつなぎ、社会を活気つける重要な役割を果たしてきた。
しかし、織物の発明によって、タパは島中に響き渡っていたハンマー音と共に、その姿を消した。
そんなタパを過去のもの、民芸品として終わらせないためにかつて日本人が和紙を着ていたように、和紙の原料である楮の木からタパを作る。
これが新しい「日本のタパ」である。
身に付けることができる。
楽しむことができる。
便利である。
それが新しく生まれ変わった「現代のタパ」である。