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人は、“モノ”や“コト”を共通概念やイメージで捉えるが、
それは、あくまでもその人の主観であり不確かなものである。
“モノ”の本質を、理解している人は誰もいなく、
それは、その人自身である身体についても同様である。
人は、自己の身体に触れたり見たりする体の部分や鏡に映った姿、
また他との関わりや交わりにより自己の身体性を構成している。
言うならば、人は、自己を多くの情報を得ることで成立させているのである。
“モノ”や“コト”の本質とは、その“モノ”自体の本質ではなく、多くの他者の本質が1つの集合体となったときに誕生するといえる。