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本年度ミラノ賞受賞の宮園夕加さんにミラノでの暮らしを紹介していただきます。
朝から雨。
週一回、家の近所で開かれるメルカートへ野菜と果物を買いに行く予定がおジャンです。
そんな朝、“さっちん”こと、ヒライサチエさんから荷物が届きました。
さっちんは羊が大好きで、いつも原毛(羊の毛)を紡いでいた子。
材料でごった返した教室の片隅で、大量の原毛に埋もれながら、NHKの語学放送を聞きながら、いつも紡ぎ機の前にいました。
卒業後は北欧へ、羊に囲まれて、糸を紡ぎ、その糸で布を織ったり編んだり…。
作品も、生き方も、いつも純粋でストレートで正直。そして努力家。
そしてなんと、さっちんが送ってくれたもの、それは手編みの手袋!!
スウェーデンのエーランド島の羊の毛、とのこと。
手袋買いたいと思っていたんだけど、さっちん、どこからか見てた?w
スウェーデンで羊毛のことを沢山勉強してきたんだろうなぁ、と想像させてくれる同封してくれた冊子。
さっちんの人生が詰まったようなこの手袋、私の生活に入り込んで、そして馴染んでいくってすてきなことだなぁと思いました。
宮園 夕加
Yuuka Miyazono
2008年女子美術大学芸術学部ファッション造形学科卒業後、清原株式会社入社。
2010年第16回「日本ボタン大賞」グランプリ 経済産業大臣賞 受賞。
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